韓国のドラマでたまに出てくるのが「カニの醤油漬け」。カニは日本では高価なもので、正月に食べるか食べないかくらいです(我が家では)。
この「カニの醤油漬け」について調べてみました。
ちなみに、下の画像はワタリガニです。韓国市場さんから拝借してきました。
カニの醤油漬けとは
韓国の代表的なカニ料理である**カンジャンケジャン(간장게장)**は、生の蟹を醤油だれに漬けて数日熟成させて作ります。この料理は、白身のしっとりとした味わいと卵の濃厚な味わいが特徴で、旨味たっぷりの醤油だれが染み込んで複雑な味を生み出します。高級なご飯泥棒の代名詞とも言える一品です。
以下に、本格的なカンジャンケジャンの作り方を紹介します。
材料と調味料
- 渡り蟹(3匹)1kg
- 醤油だれの材料と調味料:
- 生姜 2かけ
- にんにく 12かけ
- 玉ねぎ 1個
- 長ねぎ 1本
- 梨 1個
- りんご 1個
- 赤唐辛子 1本
- 青唐辛子 1本(乾燥唐辛子でもOK)
- 昆布(大きい1枚)
- 甘草の根(※)
- 醤油 500ml
- みりん 1L
- 水 600ml
※ 甘草の根は、深みのある甘みをもたらす漢方材料ですが、必須ではありません。
手順
- 蟹の下処理をする:
- 蟹のお腹に付いているふんどしを開いて排泄物を除去し、ブラシで足の間などを綺麗に洗います。白い腹が下に向くように置いて、水気をよく切ります。
- 醤油だれを作る:
- 鍋に生姜、にんにく、玉ねぎ、長ねぎ、梨、りんご、赤唐辛子、青唐辛子、昆布、甘草の根、醤油、みりん、水を入れて沸かします。
- 沸騰したら昆布を取り出し、弱火で30分~1時間じっくり煮込みます。汁だけこして完全に冷まします。
- 容器に入れる:
- 密閉容器に、蟹の白い腹が上に向くように入れます(タレを蟹の中によく染み込ませるために重要)。
- 蟹が隠れるように醤油だれをかけます。
- 熟成期間と保存方法:
- 3~4日間冷蔵熟成後、食べごろです。冷蔵保存では7日間以内を目安に食べ切ります。
- 長く保存したい場合は、蟹とタレを分離して保存します。
SKYキャッスルでカニの醤油漬けをおいしそうに食べるチャ教授。ひとくち食べるたびにカリっと音がする。
カニの醤油漬けはどこで食べられるのか
韓国で大人気の「カンジャンケジャン」と、カンジャンケジャンを東京で食べられるオススメのお店は、大久保にある「名家」が有名です。
カンジャンケジャンは、新鮮な生のワタリガニを醤油ダレに漬け込んで熟成させた料理で、韓国ではそのあまりの美味しさに「ごはん泥棒」と称されています。東京では扱っているお店もまだ少ないですが、人気上昇中です。
名家では毎日北海道や九州から蟹を仕入れ、特製の醤油ダレに3日間漬け込みカンジャンケジャンを準備。醤油ダレが染み込んだ生の蟹は最高の美味しさ。ごはん泥棒というだけあり、白ごはんでもビビンパでも何杯でも食べられそうです。ちなみに蟹は7月・8月は産卵期間に入ってしまうそうなので、6月までに食べるのがオススメだそうです。
カニの醤油漬けとは結局のところ…
何しろワタリガニが手に入らないので(いくらかかるのか恐ろしい)、我が家では作ることはないと思う。それに、カニの下処理が大変そう。
こんな大変な料理を家庭で作っているのだろうか。韓国の人に敬意を表する。
カニの醤油漬けは「カンジャンケジャン」が一般的な総省のようです。