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模範刑事:感想とジャージャー麺

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『トレーサー』『追跡者』『ありふれた悪事』など多数のドラマ・映画に出演のベテラン俳優、ソン・ヒョンジュ、『知ってるワイフ』『カネの花』など話題作に出演してきたチャン・スンジョが共演。犯人の死刑執行が迫るなか真相に迫っていく。

5年前、刑事のカン・ドチャンは、女子大生と刑事を殺害した犯人としてイ・デチョルを逮捕。そんなドチャンにある事件が舞い込む。それは、5年前の真実を知る始まりとなる。相棒となったエリート刑事、オ・ジヒョクと共に、ドチャンは過去と向きあうことに。

2020年 全25話

目次

ソン・ヒョンジュ:カン・ドチャン役

「模範刑事」の主役は二人と言ってよいだろう。ソン・ヒョンジュは人生経験という厚みでダントツの存在感を出している。

彼がいるだけでドラマに重みが出るのが不思議だ。物悲しさ、三枚目の面白さ、生真面目さ、なんでも備えている役者だ。

チャン・スンジョ(オ・ジヒョク役)

ソン・ヒョンジュの重厚さは、この若手俳優チャン・スンジョとの名コンビで一層輝くといってよいだろう。

一見適当な性格に見えるこの刑事、機転が利き、性格もポジティブ、すぐに刑事仲間から存在を認められるようになる。

この二人のコンビを見ているだけで、なんだか気持ちが温かくなったり、スカッとしたり、心が洗われるようだ。

チョ・ヒボン(ウ・ボンシク役)

待ってました!刑事ドラマと言ったらチョ・ヒボン抜きには語れない。ちょっと気弱な、それでいて部下を思う気持ちは人一倍強い。基本「よい人」役が圧倒的に多い。

もしかして、本当に警察にこんなチーム長がいるのではないかと錯覚してしまう、そんな役者さんだ。

オ・ジョンセ(オ・ジョンテ役)

ひと目見たとき、大泉洋かと思った。なんか似てません?最初から最後までずっと大泉洋とこの役者さんが重なって不思議な心境ででした。」

仲間の刑事たち全員

刑事ドラマは「良き刑事仲間」抜きには語れない。

それぞれの刑事には、それぞれの家族、生い立ち、悩み、人生がある。模範刑事では、わき役の刑事一人ひとりにも光を当てて、ドラマの筋に巧妙に絡めながら進展していく。

模範刑事には1と2があるが、刑事の仲間はずっと同じ、下の人々だ。模範刑事1、模範刑事2、どちらもわき役の仲間刑事の人生が重要な役割を果たし、捜査の進展に重要な意味を持つのが面白い。

刑事が食べる焼肉

ドチャンとジヒョクが安い食堂で焼肉を食べている。これは鍋のようだが、焼肉だろうか?

上司のドチャンが「ここの焼肉は一番おいしい。肉をケチらないんだ。」と言いながら、どんどん肉を入れている。

もっと上の人間が「焼肉をおごるぞ」と言うと、刑事たちは「わー、牛肉だ!」と喜ぶので、おそらく普段は豚肉を食べているのではないかと想像する。

刑事が所内で食べているジャージャー麺

刑事ドラマではジャージャー麺がよく登場する。多くの場合、出前で注文している。タクアンもサービスなのだろうか、一緒に食べている。

ジャージャー麺は、日本のラーメンに近い存在なのだろうか。見ると汁がほとんど無く、箸でガンガンかき回して食べている。色は黒っぽい。

あまり辛くもなさそうだが、実際はどうなのだろうか。

本日のご飯はジャージャー麺

ドラマで出てきたジャージャー麺がどうしても気になっていたのですが、ついにスーパーで冷凍のジャージャー麺を見つけました。さっそく食べてみます。

ジャージャー麺冷凍

電子レンジでチンすればいいだけの簡単ジャージャー麺。ありがたし。

電子レンジでチンするだけのジャージャー麺

600ワットで5分20秒。待っている時間が長かった…

さて、できあがり。ドラマの人たちのように、ガンガンかきまぜてみます。でも、ドラマのほうが色が黒いよね。あの黒さは何からきているのだろう?

日本のジャージャー麺

食べてみると、甘いのにピリっと辛い。おいしい!思ったよりもおいしい!麺は確かに太目でモチモチしている。

麺はモチモチのジャージャー麺

女性にはぴったりの量。たくさん食べる男性には少ないでしょうね。ちなみに、うちの旦那はペロっと平らげていました。量に文句は出なかったけれど、この2割増しくらいでも普通に食べると思う。

あの黒さはコチュジャンか?やっぱり本場で食べたいと思うのでした。

模範刑事の感想

模範刑事のテーマは「冤罪」である。冤罪を扱うテーマは重く悲しい。

日本も韓国も、冤罪を作る側は「検察」だ。事件は検察の描いたストーリーにしたがって進行していく。

怖いのは、これが「現実にもある」という事実である。ドラマはあくまでもフィクションであるが、おそらくは緻密な現場の人間への聞き取りが行われており、それらの事実を組み合わせて重厚なフィクションに仕上げられていく。

だからこそ、ただのドラマと流して観るのはもったいない。現実に今もどこかで起こっているのだから。

冤罪は誰にでも起こりうる悲劇である。何も罪を犯していない、まったく事件とは関係のない人間(つまりあなたや私)でも犯罪者のレッテルを貼られる可能性があるということだ。

そんな悲劇が起こったら、自分で自分を助けなければならない。検察、警察は助けてくれないのだから。そのためにどうする?

それが「知識」である。「この調書にサインをしたらすぐに家に帰れるから」「サインをしなければあなたの家族に迷惑がかかる」と言われ、素直に信じてサインしてしまう。これが間違いだ。

弁護士を呼ぶこと。これも自分を守る重要な知識だ。

これらの最低限の知識がないばかりに、冤罪の被害者になり、取り返しのつかないことになる。日の目を見ない冤罪の被害者はさぞかし多いことだろう。

映画とは関係ないが、冤罪を描いた素晴らしい小説が日本にはある。読後の喪失感と希望がハンパない。自分を守るためにも、どんな人にも一読をおススメする。

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