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【ポッサム 愛と運命を盗んだ男】キャストと感想(1)

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『ヘチ 王座への道』のチョン・イルと『被告人』のクォン・ユリが共演。驚きの風習「ポッサム」を描き、史実とフィクションを織り交ぜたスリリングなストーリーが展開。

寡婦(未亡人)を非合法的に再婚させる裏稼業・ポッサムで生計を立てるバウは、人違いで国王の娘・スギョンをさらってしまう。スギョンの亡き夫の父・イチョムに追われる身となった2人は、し烈な権力争いに巻き込まれながらも少しずつ心を通わせていくが…。

全40話 2021年

目次

ポッサムとは?

「ポッサム」とは、再婚が法的に禁じられていた朝鮮時代、寡婦(未亡人)を布で包み(包む=ポッサム)、誘拐を装う形で再婚を実現させた風習のことです。

特にこのドラマの時代背景では、先の倭との戦い、つまり日本との戦いで多くの犠牲者が出ました。ゆえに寡婦(未亡人)になってしまった女性が多数いたのです。

それを聞いたとき、「申し訳ない」気持ちでいっぱいになりました。倭との戦いは、あの時代ならおそらく豊臣秀吉の朝鮮出兵ではないかと思います。1592年から1598年の間に2回も出兵しました。結局朝鮮出兵は失敗したのです。やめればよかったのに、秀吉。

ところでポッサムでは、奥さんが欲しい男性があらかじめ申し込んで、女性を連れてきた時点でポッサムにお金を払っています。ウィンウィンですね。再婚が禁止されていたとは、気の毒な時代です。

こんなふうに、未亡人が自ら身の回りのモノや靴などを用意して、あらかじめポッサムを待っています。面白いといえば面白い時代です。ポッサムは、非合法ながら国民に必要とされていた職業なのです。

女性に黒い布をかぶせて、かついで運んでいきます。重くて大変です。

西人(ソイン)派・大北(テブク)派とは

この物語を通して出てくるのが、西人(ソイン)派、大北(テブク)派という、日本人には分からない人たちの派閥が登場します。

端的に言うと、

西人(ソイン)派:光海君(クァンヘグン)の反対勢力

大北(テブク)派:光海君(クァンヘグン)の支持勢力

ということです。

私もあまり詳しいことは分からないので解説もできませんが、

結局のところ、物語の大筋で「派閥争い」がなくてはならないものですね。日本の政治も派閥争いに終始しているように見受けられます。

ドラマで見ていると、それがいかに愚かな行為か手に取るようにわかるのですが、実際に派閥争いは永遠になくならないですね。派閥争いに明け暮れている日本の政治家がこのドラマを観ると、どう感じるのでしょうか。聞いてみたいものです。

人生にこんな相棒が一人でもいたら

この二人、全編を通して素晴らしいコンビです。荒涼たる筋書きなのに、心温まる気持ちになれるのは、この相棒がいればこそです。

左が主人公のバウ。俳優名はチョン・イル。右がバウの相棒チュンベです。

私の常日頃の本音として、「人生に余計な友達が100人いるよりは、心からの友が一人いればそれで充分」といつも思っています。

ただ、心からのたった一人の友を作るのは、至難の業かもしれません。

二日酔いにはハチミツ水

妓楼でさんざん酔っぱらって朝帰りの、ちょっと気まずいデヨプ。俳優名はシン・ヒョンス。

今も昔も、朝帰りって気まずいものなんですね。たとえ高貴なお方でも。

そんなとき、兄のお嫁さんが優しく迎えてこう言ってくれます。

「すぐに蜂蜜水を。」えちなみにこの女性、王様の娘、王女様です。でも、嫁いできたら姑にいじめられるんですね。やれやれ、かわいそうに。

翁主(オンジュ)様と呼ばれています。俳優名はクォン・ユリ。

二日酔いにはハチミツ水が効くんですね?それならば、それが一番健康的だと思いませんか?お金もかからず、ドラッグストアで胃薬を買うこともありません。

日本では「卵酒」を飲んだりしますが、あれって二日酔いに効くんですかね?お酒を鍋で温めて、そこに卵を入れるんですよ。私は理解できませんが、酒飲みの境地でしょうか。それよりも蜂蜜水を飲みましょう。

チョ尚宮(サングン)とは

尚宮(サングン)は、朝鮮王朝の女官の称号のひとつです。宮中のえらい人に使える女官のことです。ポッサムではこちらの方です。もんのすごい重要な役割を公私ともに果たします。そして、面白い人!

下の写真は、お坊ちゃまが朝帰りをしたので怒っている様子です。私も怒ると思う。

嫁をいじめる姑(大奥様)

嫁をめっちゃいじめてる姑。いやな奴としか形容のしようがない。何を言っても口答えするなと言われる。そんな姑に一生仕えるとしたら、悲しすぎる。韓国では、現代ドラマでもこのような場面は往々にして見受けられる。韓国の女性は辛いだろうな。まあ、この姑も自分がお嫁に来たときは姑にいじめられたんでしょうけれども。いつになったらこの負の連鎖がなくなるのだろうか。

王女様に「育ちがいいだけで何もできない」と言っている。王様の娘さんにそんなことを言うなんて日本ではちょっと考えられないけれど、姑の威力ってすごいんですね。恐ろしや・・・

旅芸人は楽しいな

そんな意地悪な姑から一年に一度逃れられる日が「お墓まいり」の日です。亡くなった自分の旦那様のお墓参り。途中で市場に寄り、さらに旅芸人の一座を見て喜んでいる王女さまでした。

旅芸人を見ているのはほとんどが庶民。庶民は貧乏ですが自由です。高貴なお方はお金持ちですが行動が自由ではありません。どっちが良いかは判断の分かれるところです。

束の間の自由を満喫している王女様。かわいそう、だけど笑顔が可愛い。

市場は不思議なモノでいっぱい

韓国の歴史ドラマでは、市場が出てくる場面がたくさんあります。本日の市場では、こんなモノが売っていました。ローソクは分かるんですが、隣の色とりどりのモノはなんでしょう?祭事に使うんでしょうか。

そして、物語のカギを握る住職はこちら。

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