ミンジョンが失踪した夜、彼女が道で会ったのはパク・ジョンジェだった。その二人の後ろ姿をじっと見ていたのはミンジョンの父親ジンムクだった。
衝撃の冒頭場面(ジンムク)
部屋の穴や壺、収納容器などに多数の肉を詰めるジンムク。これはいったい???
下の絵は、ジンムクが部屋にあるマンホールみたいな穴をのぞいているところ。怖っ
この恐怖の場面はここで終了する。ちょっとホッとしました。
この時点でジンムク犯人説濃厚だけど。毎回犯人の憶測が違ってくる。
署にキムチを届けるジンムク
ジンムクは、ミンジョン捜索に協力してくれている強行犯係のジファと、マニャン派出所の警官たちに、自分の漬けたキムチを届ける。
帰宅してから、部屋に飾ってある自分とミンジョンの写真を見つめてこうつぶやく。
「27人もの人と行き会ったのに、バカなやつらだ、ミンジョンを見つけられるのか?父さんと永遠に暮らすことになるね。」
そう言いながら、ジンムクはカレンダーの今日の日付に「27」と書き足した。
カン・ミンジョン失踪当日
2020年10月23日。カン・ミンジョンが失踪した日だ。
その日ミンジョンはクラブで酔っぱらって、ドンシクに連れて帰られ、署で寝かせられていた。そっと署を抜け出すミンジョン。
「そろそろミンジョンを連れて帰らないとな」
誰かがそう言い、ドンシクが立ち上がると、ジュウォンが落とし物を見つけた。ミンジョンの鍵だった。
ジフン「ミンジョンがまた逃げた。電話しますか?」
ドンシク「俺がするからいいよ」
ジフン「珍しく布団がたたんであるな」首をかしげるジフン。
夜道を歩くミンジョン
ミンジョンはふらふらしながらも一人で夜の道を歩いていた。そのとき電話がかかってきた。
「なんでオレが迎えに行くんだ。おとなしく帰れよ。ウソをついても全部わかるからな。」(声の主は不明)
ミンジョン「何がわかるのよ」
そう言いながら、二日酔いで相変わらず気持ちが悪くなっていた。
一方、マニョン派出所を引き上げる署員たち。
サンベ所長「1時間後の8時にジェイの店で」
署員「なんで?このまま行けばいいのに。」
サンベ「ジファも呼んだ。数人で行っても迷惑だろ」
署員「そんなことないですよ、3人もいるのに。あれ、ジフンは?」
サンベ「用事を済ませてくるって」
そのとき署から出てきたのがジュウォン。
「4人目だ」
ジュウォン「ボクはお先に失礼します」と歩いて帰る。
前方から来たドンシクとすれ違う。
ドンシク「俺も欠席で。やることもあるし疲れてるんで。」
署員「そりゃないだろ」
サンベ所長「ミンジョンをクラブへ捕まえに行って一睡もしてないんだ。早く帰れ。」
「ミンジョンが家にいるならジンムクも呼ぼうか」
ドンシクの頭の中でキーンという音が
ドンシクは疲れ果てた様子で帰途へ向かう。そんなとき、ある現象がおこる。
たまにあるのだが、ドンシクの頭の中でキーンという音がする。同時に、右足の付け根を痛そうにおさえる。すぐにおさまるのだが、これが大きい意味を持つような気がする。
ドンシクは、ポケットから錠剤を取り出していつものように飲む。痛み止めなのだろう。
ポケットに手を入れたとき、ミンジョンが落としていったキーホルダーに気づいて、ミンジョンに電話をかける。
ドンシク「どこにいるんだ?鍵を忘れていっただろう?」
ちなみはドンシクは街中に、ミンジョンは山の中にいる。
ミンジョン「あー、どうしよう、お父さんに怒られる」
その時前方から現れたのがジョンジェだった。
ミンジョン、安心したように笑顔になる。
ミンジョン「あとで電話する」といってドンシクの電話を切る。
電話を切ったと、ドンシクの頭でまた「キーン」と強い音がし、脚に痛みが走る。
ミンジョンとジョンジェの後姿を見るのは誰か?
ジョンジェさんが自分を家まで送り届けてくれると知ったミンジェは大喜び。二人は歩き始める。
実はもうひとり、ジョンジェを追ってきた男がいる。ジフンだ。彼もミンジェに想いを馳せていたのか。だが、二人が並んで歩いていく姿をじっと見ているしかなかった。
そんなジソンの手には、なぜか「ドリンク剤」の容器が。
ミンジョンが打ち明けた驚きのひとこと
もうひとり、ミンジョンとジェウォンの後姿を見ていた男がいた。父親のジンムクだ。そっと後をつけている。二人の話声が聞こえてくる。
ミンジョン「あまり早く帰りたくないんだ」
ジョンジェ「どうして?」
ミンジョン「お父さんが…鳥肌が立つ」
その言葉を聞いてしまった父親のジンムクは、あまりのショックに突然走り出す。
自宅(マニャンスーパー)へ帰ったジンムクは、ミンジョンの帰りを待つ。
次の場面:口にテープを巻かれ、縛られて横たわるミンジョン。ミンジョンの目から涙がこぼれている。かわいそうに…
隣では、包丁を研ぐ男の姿。なんとそれは父親のジンムクだった。
ジンムクは包丁を振り下ろす。
ジュウォンに捜査をお願いするジンムク
ドンシクとジュウォンが二人でいるとき、ジンムクから電話がかかってきた。
「ハン・ジュウォン警部にお会いしたい」
ドンシクとジュウォンはすぐにジンムクの家に向かう。
ジンムク「ハン警部にミンジョンの捜査をお願いしたい。御願いします!」
ジュウォンはとまどうが、捜査をすると言う。
ドンシクはジュウォンを連れ出し、捜査は強行犯チームにまかせろというが、ジュウォンは捜査すると言う。
ドンシクの様子が明らかにおかしい。真実を知っているかのような。
ジュウォンは失踪当日の夜の行動をジンムクに尋ねる。それを近くで苦しそうに聞いているドンシク。
ドンシク「何か無くなったものはないか?」
ジンムク「携帯。それから、ジェイから前にもらったタオルが無い」
証言に疑問を抱くジュウォン
ジンムクからの聞き取りを終えたジュウォンは、帰宅後証言を時間を追って考証する。
ミンジョンが失踪した当日夜のジンムクの証言、以前聴取したドンシクからの証言、二人の証言に矛盾を発見する。
タオルが無くなったことを思い出したジュウォンは、確認のためジェイに聞きに行く。
ジェイ「いつもはこのバスケットに結んであったのに、確かにないわ。緑のタオルよ。化粧品店で買った。」
ジンムクの録音を何回も聞きなおし、当日の帰宅時間に疑問を抱くようになった。
検事クォン・ヒョクが次長の弱みを握る
ジュウォンの父、警察庁次長にバカにされた検事のクォン・ヒョクは、反旗を翻す。
「以前ジュウォンから調査を依頼された人が、お父さんと関係のある人で驚きました。ムンジュ署のパク警部補。ト議員の一人息子です。20年前、ト議員と親しくしていましたよね。再開発計画も一緒に推進を。ジュウォンには話していません。」
さらにクォン・ヒョクは続ける。
「ボクがコントロールしようと思ったんですが、先走りましたかね?」
うわー、次長を脅してる。
ジェウォンはうんざりして休みたくなったが
ジェウォンは母親のト議員に「休みたい」と言い出す。「女の声が聞こえる。何か怪しまれることがあるのかも。」
ト議員「カウンセリングを受けなさい!」
ジェウォン「もうそんな生き方は嫌だ。でも、なんで女の声が聞こえるんだろう。あの時間のことを思い出すのかな。でもはっきり覚えてないんだ。」
ト議員「ドンシクのアリバイなんて証明するからよ!」と怒り狂う。
ジュウォン「母さん、やめてくれ。ドンシクは犯人じゃないんだよ。」
そういい捨ててジュウォンは出ていった。
ト議員が依頼したテープの消去とは?
二人の会話を聞いていたイ代表が現れた。
またこいつか・・・
ト議員「車載カメラの映像は全部消してくれたの?」
イ代表「消しましたよ!まあ、保険としてコピーは持ってますけどね」
ト議員「写ってるのは息子だけじゃないでしょ?テープをよこしなさい」
いったい何が写っているのだろうか?
マニャン派出所で消去された映像とは
一方、マニャン派出所で消去された映像があることを知ったジュウォンは、消去したのがサンベ所長だと知る。
署を訪ねたジュウォンはそのことをサンベ所長に尋ねる。
サンベ所長「今から言うことはオフレコだぞ。ドンシクが書庫の資料を持ってったんだ。20年前の失踪事件の資料だよ。私は知っていたが戻せとは言わなかったんだ。妹の事件だからな。」
ジュウォン「それで消去をしたんですか?」
サンベ「そうなんだよ、その時夜勤だったのはオレの後輩でな、やつらには迷惑かけられないから。」
ジュウォン「その話を信じろと?」
サンベ所長の言い訳に、まったく納得できないジュウォンだった。
入れ替わりに入ってきたドンシク。
所長に録画の削除を頼んだのは、ドンシクだったのだ。
情報提供でジフンが危機に
警察への情報提供があった。ミンジョンが失踪した夜、彼女をつけていたジフンの姿が車載カメラに写っていたのだ。
弟のジフンが容疑者になり、窮地に陥る強行犯チームのジファ。上司はカンカンになり、「連れてこい!」と指示を出した。
「こいつがカン・ミンジョンを最後に見たんです。ストーカーのように後を追って。」
強行犯チームに連れていかれるジフン。
ドンシク「心配するな。署に行ったら知ってることを全部話せ。」
ドンシクは携帯でパク・ジェウォンに電話するが、全然つながらない。
取り調べを受けるジフン
強行犯チームで取り調べを受けるジフンは、本当のことを言う。
強行犯チーム「つまり、カン・ミンジョンを追いかけたが、家までは行っていないと?」
ジフン「はい。ミンジョンを迎えに来た人がいたので、一緒に帰るのを見てボクは引き返しました。」
強行犯チーム「誰なんだ?」
ジフンは少しとまどいながら、
「・・・パク・ジョンジェ・・・ジョンジェさんです。」
署内は騒然となる。パク・ジョンジェと言えばト議員の息子であることは誰もが知るところだ。
ジファは強行犯チーム長でもあるが、ジソンの姉でもあるため、捜査から外れることとなった。
犯人はジフンなのか?ジョンジェなのか?マニャンの仲間たちはお互いに疑心暗鬼になり、次第に冷静さを失っていく。冷静なのはドンシクだけであった。
マニャン精肉店に現れたジンムク
ドンシク、ジファ、ジェイの3人でテーブルを囲み、思い思いのことを話す。
その時だった。精肉店にジンムクが入ってきた。
「ジフンじゃありません、ミンジョンを傷つけるわけがない」とジンムクの手を握りながら泣くジファ。
ドンシクはいきなり店を出て歩き始める。人のいないことを確かめて、道端にある引き出しを開ける。
一方、パトロール中のジュウォンは、ミンジョンの携帯に電源が入ったことを知り、位置を確かめその方向に急ぐ。
精肉店に戻ってきたドンシク。
ジンムクの携帯に誰かから着信があり、誰かからを知ると目を見開いて驚いた。
なんとミンジョンからの着信だった。(驚くはずだ)
マニャン精肉店に到着したジュウォンは、ドンシクから携帯を見せられた。
ミンジョンからの送信メールには、こう書いてあった。
「お父さん、私を出して」