怪物は、マニョンという田舎の町舞台にした、サスペンスドラマ。人とのつながりが濃い地方独特の雰囲気が、すごく良くてすごく悪い。でも、最終的には田舎の良さ（というか、人の好さ）がにじみ出ているドラマ。後味が悪いドラマや映画ってたまにありますが、このドラマは「観てよかった」と思わせてくれます。
怪物って、結局は誰のことかと思いきや、一人ひとりが怪物になりうるってことです。だれの心にも「怪物」のような魔物がひそんでいて、自分や家族を守るために、いつも隠れている怪物の部分がこっそり顔を出す、そんなことです。
さて、ご飯にいきます。
所長とドンシク・ジュウォンでソルロンタン
サンベ所長が「ソルロンタン店に行こう」と誘ってくれた、ジュウォンがマニャン派出所勤務になってから初めての食事。
「ソルロンタンは好きではありません」とジュウォン。じゃあ、オレが食べるよとジュウォンが手をつけていないソルロンタンを食べるドンシク。
ジュウォンは洋風の食事が好みのようです。一人暮らしの部屋ではステーキを焼いて食べてました。
魚入りのククス
ジュウォンはドンシクに連れられていろいろな食堂で食べるのですが、どうも好みではなく、食べられないものが多い。こちらは「魚入りのククス」（ククスとは麺類のこと）ですが、これもジュウォンの口には合わないようです。それにしてもこの赤いスープ、辛そうですね。
フグのスープ
ドンシクとジュウォンは釜山に来ました。とりあえず飯でも食おうということで、釜山名物のフグのスープを食べる二人。スープの中から見つめているフグと目が合い、絶対に無理！と心の中で思っているジュウォン。
確かに生々しい…。韓国人はスープをよく飲みますね。次長の家でタラのスープも出てきました。
葬儀ではマッコリを飲む？
韓国ドラマでは、しょっちゅうお酒を呑む場面が出てきますね。たいていは緑のボトルの「チャミスル」という焼酎を飲んでいますが、日本で有名な「マッコリ」はどこで出てくるんだろう？と思っていました。
ついに出てきました、マッコリが。葬儀が終わって、仲間がマニャン精肉店で故人のために飲むお酒です。マッコリはそういう時に呑むんでしょうか。
ちなみに私はマッコリが大好きなんですが、甘くてカロリーが高いので、最近は我慢しています。
日本ではグラスやぐい飲みに入れてお酒を呑みますが、韓国は大きめのアルミのお椀のようなもので飲んでますね。文化の違いって本当に面白いです。私もあのアルミのお椀が欲しいな。いろいろ仕えて便利そう。
コーン茶
ジェイの店に行ったドンシクとジュウォン。ジェイがお茶を出してくれます。やかんから煮だしたお茶です。ドンシクが「麦茶？」と聞くと、ジェイが「コーン茶よ」。
コーン茶は飲んだことがないですが、なんと偶然にも、昨日行ったスーパーの小さな韓国食品コーナーにコーン茶が置いてありました。
なんだろう？と思って買わなかったんですが、家族から「韓国の食事のブログを書いてるんなら、コーン茶は買うべきだろう」と責められました。確かに…今度買って飲んでみます。
韓国では麦茶も飲むんですね。日本では今は麦茶もたいがいペーパーバッグに入ったものをポットに入れて水出ししますけど、私の小さいころは、毎日母が大きなやかんで麦茶を煮だしていました。もちろん、ペーパーバッグもありませんでしたから、麦のお茶そのものを入れていました。
ジェイのように、やかんで煮出したほうが、本当はおいしいんですけどね。（面倒なのでやらないです）
ぶりの刺身に何をつける？
あなたは、ブリのお刺身に何をつけて食べますか？もちろんお醤油ですよね。でも、建設会社のイ代表は何か赤いソースをつけて食べています。しかもおいしそうに！
いったい、何をつけて食べているんでしょう？これも辛いものかな？醤油はつけないんでしょうかね。
韓国ドラマではお金持ちが食事する場面がたくさん出てきますが、だいたいお金持ちが外食するときは、料亭でお刺身が定番みたいですね。
庶民の食事のほうが、おいしそうだと思うのは私だけでしょうか。日本も同じかな？私は高い料亭には行ったことがないのでわかりません。
みんなで食べるプデチゲ
私が「怪物」のドラマの中で、一番好きな場面。いろいろわだかまりはあったけれど、こうしてみんなで最後に食べるなんてことないお鍋は最高。
プデチゲには、肉や野菜のほかに、ソーセージやランチョンミート、インスタント麺などが入った麺のことです。
ちなみに「プデ」とは「部隊」の意味。朝鮮戦争後の物資不足の時代に米軍から流出したソーセージやハムで鍋を作ったことから始まった鍋料理。貧困と戦争から生まれた鍋です。
そんなプデチゲですが、みんなで囲んでワイワイ楽しく食べています。
一番うれしかったのは、あの神経質なジュウォンが食べられるようになったこと。仲間たちも喜んでいました。