家の床下からミンジョンが見つかり、現行犯逮捕されたジンムク。様子から心から悪いとは思っていないようだ。ジファが連行する。これで一件落着となるのだろうか?連続殺人あるいは失踪の犯行は、すべてジンムクが行ったのだろうか。明かされるのはこれからだ。まだミンジョンが見つかっただけなのだから。
逮捕されたジンムク
警官が大勢取り巻くマニャンスーパーから、頭からジャンパーをかぶせられたジンムクが連行されてきた。
やじ馬もすごい。「父親が犯人なのか?」「遺体は出てきたのか?」「スーパーの人ですよね?」
やじ馬をかき分けて警察車両へ乗せられるジンムク。
署に向かうジュウォンを、記者ややじ馬が取り囲んで様々な質問を投げかけるが、ジュウォンは「今はお答えできません」と言うばかりだった。
そこで、一人の女性がすがるように現れた。
女「刑事さん、私はハン・ジュソンの姉です。ジュソンもあいつがやったの?」
ジュウォン「今はお話しできません。」
女「これはジュソンが死んだに撮った写真です。ジュソンの指はありませんでしたか?見つかってないんです。」
ジュソンは20年前の被害者である。
自分の出世を画策する次長
事件が公になったことを知った次長は、クォン・ヒョク検事に「ジュウォンの手柄であること、内部情報は流出させないこと、ドンシクの名前は出さないこと」を指示し、事件をうまく処理するよう言った。
ジュウォン一人の手柄、その息子の父親である次長の警視総監への昇進を確信した検事は、面白く思わない。
そんな頃、ミンジョンの解剖結果が出た。
死因は「多臓器不全による心配停止」である。つまり、地下のカメの中に入れられたとき、まだミンジョンは生きていたのだ。なんという残酷なことだろう。ドンシクは悲しみと怒りで崩れ落ちそうだった。
あの時、もうちょっと自分ががんばって探していればミンジョンを見つけ、助け出せたかもしれないのに。
ドンシクの目から涙があふれ出て止まらなかった。
白骨遺体の身元が判明
ジュウォンにクォン・ヒョク検事から連絡があり、白骨死体の身元はイ・グムファだと知らされた。
「イ・グムファ。朝鮮族だぞ。外事課で調査してたぞ。その女性のDNAが出た。飛ばし携帯があったろ。それ以外にお前に関係するものはあるのか?おれとお父さんで何とかするから、それまでは全部否定しろ。その。女性は知らないと答えるんだ。」
ジュウォン、イ・グムファの遺骨置き場に行く
ジュウォンは無縁仏の置き場に行く。係の者が言う。
係の人「イ・グムファさんとの関係を証明するものを出してください。警察の方ならご存じですよね。」
ジュウォン「誰も来ませんでしたか?」
係の人「不法滞在者ですからね。無縁仏は遺族が念書にサインするまで置いておく必要があるので、こちらも頭が痛いです。」
ミンジョンの葬儀の後、ジンムクに呼ばれる
ミンジョンの火葬は、マニャン派出所やジファら、いつもの仲間で取り行われた。そんな中、ジンムクがドンシクとジュウォンに会いたいと連絡がくる。
取調室でドンシクとジュウォンがジンムクと向かい合う。録画する必要があるが、パソコンが動かなくてイラつくドンシク。
ジュウォンがパソコンを正常にしてやり、ドンシクは画面で調書を開く準備をする。
業を煮やしたジンムクが一人でしゃべり始める。
ジンムク「うるさい女め。しゃべりすぎだった。」
ドンシクとジュウォンはじっと聞き耳を立てる。
ジンムク、二人に向かって同意を求める。
「そうでしょ?だから頭にきたんだ。そういうことだ。」
女とは自分の娘ミンジョンのことだった。
なぜ娘を殺したのか
あの夜のこと。帰宅したミンジョンにジンムクが尋ねる。
ジンムク「昨日の夜、男たちと飲んだのか?」
ミンジョン「うん、それが何?」
ジンムク「これからは外泊するな。言うことを聞け。」
ミンジョンは反抗する。
ジンムクの奥さんがいなくなった頃
ジンムクの妻はミンジョンが生まれるといなくなった。ジンムクが妻を探していると、ほかの女からこう言われた。
「すべてあの女の計画だったのよ。子供が生まれたらあんたに押し付ける。あの女にもてあそばれただけなのよ。」
我慢できなくなったジンムクは女を手にかける。女は一人ではなかったようだ。
ジンムクは女性たちからバカにされていた。
ジンムクの聴取
ドンシク「それは誰なのか?一人じゃないだろう。だれがだれなのか教えてくれれば調書に書ける。」
ジンムク「それは・・・オレも知らない。それは、全部、オレの想像だから。」
呆然とするドンシクとジュウォン。
ジンムク「留置場ではヒマだから、こんな感じかなと想像してみた。」
隣の部屋で聞いている強行犯チーム。
「自白しない気だな。自白しないと遺体も出ない。」
ドンシクは聴取を続ける。
ジンムク「あの女たちは悔い改めたかな?」
ドンシク「悔い改める?」
ジンムク「人は死ぬ前に罪を悔い改めるんだろう?」
ジュウォンが語り掛ける。
ジュウォン「ミンジョンさんは、あなたの子じゃないだろう?」
ジンムクは動揺する。「ミンジョンはオレの娘だ!」
ドンシクは、最初から調書を作り始める。
ドンシク「20年前、ミヘさんの噂が広まっていましたね。シン・ミヘさん、あなたの妻です。キャバクラで会いましたね?ミンジョンがあなたの娘ではないと、あなたも知っていたのでは?」
激高したジンムクはいきなりドンシクの首を絞め始める。それを助けるジュウォン。この状況に耐えられなくなり、取調室を飛び出す。
ジュウォンは所長に「休暇を取りたい」と申し出る。
サンベ所長は「そうしなさい」と許可する。
何か深刻に思い悩んでいる様子のジュウォンだった。
ト議員とイ代表の密談
ところはト議員の事務所。事務所には「支持者とのひととき」という題名の写真が飾られていた。
写真の中央で握手しているのがト議員とジンムク。その写真を部屋から片づけた。
イ代表「何かに飛び火するのは困りますもんね。」
どうしてもムンジュ市の再開発計画をあきらめきれないイ代表と、息子のジョンジュを昇進させたいト議員。だがジョンジェは自分の母親にうんざりしている様子だ。
一方、ジュウォンは休暇を取り、一人で何やら調べている。そこへ登場したのがドンシク。パートナーとして一緒に協力するつもりだ。二人は釜山(プサン)にいる。
釜山名物のフグスープを薦めるドンシク。スープの中に浮いているフグの顔が気持ち悪くて、どうしてもスープを飲めないジュウォン。
ジュウォンはなぜ釜山に来たのか
実はジュウォンは、カン・ジンムクの足取りを追って釜山に来ていた。ジンムクはミンジョンの事件の前日にも釜山に来ていたのだ。携帯の置追跡機能を見ると、ジンムクはなぜか釜山に頻繁に来ていたことが判明した。
ドンシク「なぜおまえは釜山に来ているんだ?」
ジュウォン「ミンジョンさんの実母、ユン・ミヘさんです。」
「グムファさんは6年前売春で逮捕され、国外退去になった記録があります。一緒に捕まったのが、チン・ファリム、ウイ・スニ、ヨ・チュノク、そして、ユン・ミヘ。」
「ジンムクはミヘさんの写真を財布に入れていたそうですね。それをマッサージ店で見せてミヘを捜していた。ミヘを見つけたら殺す気だった。」
「位置記録を見ると、ジンムクさんはミンジョンさんの事件前日、あそこにいました。」
そう行ってジュウォンは一軒の店を指さした。
釜山の売春宿での聞き込み
ドンシクとジュウォンは、とある売春宿に入る。女たちに一枚の写真を見せ、「この男を知っているか?」と尋ねる。
女「この男は知らないけど、この男は誰を捜していたの?」
ジュウォン「ヘミか、ユン・ミヘを捜していたかと。」
ドンシクは、ユン・ミヘの写真を差し出す。
「この写真も見てください。」
ドンシク「もう一度見てください。10月22日に、この男がこの女を捜していたはずです。」
女「チェリーを捜していた男だわ。チェリーは少しだけこの店で働いていたのよ。」
だが、チェリーは去年交通事故で死んだと知らされたドンシクとジュウォンはショックを受けるのだった。
ジンムクに再度の聴取
ドンシクとジュウォンは、再度ジンムクを聴取する。
ドンシク「なぜミンジョンを殺したんだ?」
ジンムク「なんのことか分からないな」
ジュウォン「10月22日、釜山のマリア。あの日、ミヘさんが死んだと聞いたそうですね。」
ジュウォンは続ける。
「20年間必死で探し続けた妻が死んだと聞かされた。虚無感、虚脱感におそわれる。そんなとき、自分にまったく似てない、ミヘにそっくりなミンジョンから言われた。『本当に私の父親?』ユン・ミヘの代わりにミンジョンの首を絞めたんだろう?」
ジンムク「ハン警部補、映画の見過ぎですよ。ミンジョンはオレの娘です、絶対に。」
ドンシクは一枚の書類をジンムクに見せる。DNA鑑定書だ。
そこには「親子関係は99.999%成立しない」と書かれていた。
ジンムク「あのクソ女!俺をだましたな!」
ドンシクは続けた。
「ミヘさんは生きている。お前が捜していると知って、死んだことにしたんだ。」
だがこのDNA証明書は偽物だった。ジンムクを自白させるための手段だったのだが・・・証拠も痕跡もないので、自白がないと遺体を見つけることができないのだった。窮地の作というわけだ。
そのときだった。ジンムクの口から驚くべき言葉が発せられた。
「ドンシク、ユヨンはオレじゃない。本当だ。」
ジンムクは続ける。
「俺がユヨンをお前に返したんだよどこに埋めたか教える。ユヨンがどこにいるか知りたいだろ?ほかの人の場所も全部教える。」
ジンムクはそばに来たドンシクにそっとつぶやく。
「ミンジョンの指は、お前が置いたんだろう?ミヘを連れてきたらユヨンの場所を教えるよ。」
マニャン全体を大捜索
自白しないジンムクにしびれを切らした警察は、ついにマニャン全体の土地を掘り返し、大々的に捜索を始めた。
ジェイの土地で白骨死体が発見された。
「母親のはずがない。10年間ここで私が暮らしてきたのに、気づかないはずがない!」
だがジェイは遺留品に見覚えのあるものを発見し、泣き崩れる。
捜索ではかなりの数の白骨死体が発見されたが、それらはすべて30代から40代のものだった。ユヨンの白骨はないということだ。
ドンシクとジュウォンの携帯に電話があった。
「ジンムクが自殺した・・・」
留置場に「ユヨンはオレじゃない」と自分の血で書き残して。