「ユヨンはオレじゃない」と書き残して自殺したジンムク。ムンジュ署の署長は「いったいここの監視体制はどうなってるんだ?」とカンカンだ。ユヨンの事件の真相は謎に包まれたままだ。
監察を受けるジュウォン
ソウル庁監察調査室。監査官は軽く済ませようとするが、ジュウォンはすべて話すことを決意する。
「おとり捜査でした。僕がすべて独断で捜査しました。被害者はイ・グムファ。中国国籍の女性で10月19日19時28分ごろ遺体で発見されました。」
監査官「なぜ自白を?」
ジュウォン「自分が独自捜査をしたせいで、イ・グムファさんは死亡。処罰を希望します。」
カン・ジンムク死亡 3か月後
ジンムクが自殺してから3か月が経った。ドンシクは自宅で、以前ジンムクが母親を介護してくれていたときの録画を見ていた。何かに気づいたドンシクは、いきなり自宅の床を壊し始めた。
ドンシクは、壊した床下から何かを発見した。ユヨンの物のようだ。
一方、マニャン派出所ではハン・ジュウォンが休職届を提出してから3か月連絡が取れないと困っていた。ジュウォンがどこで何をしているのか誰も知らなかった。
ジンムクが自殺し、ドンシクが妹を見つけることもできず、署の警察官はドンシクを心配していた。
ジェイの携帯も電源が切れている。
店を閉じているジェイの店で、近くのおばさんたちが賭博をしていたのを見つけ、マニャン派出所に連行したドンシクとジソン。
おばさんたちが大騒ぎをしている最中、入ってきたのは3か月音沙汰なかったハン・ジュウォンだった。
「復職します。」
パク・ジョンジェは生活安全係長に昇進していた。
ユ・ジェイが出頭
ジェイはムンジュ署に出頭していた。聴取するのはジファだ。
ジファ「ジェイさん、あなたは2020年11月10日5時46分ごろムンジュ署の近くにいましたか?」
ジェイ「はい」
ジファ「なぜですか?」
ジェイ「カン・ジンムクを殺そうと思って。」
署の防犯カメラには、ナイフを落としたジェイの姿が写っていた。
一方、マニャン派出所にもジェイがムンジュ署の前にいる動画が送られてきた。
「この時刻、ジンムクが死んだときでは?」
「それがどうした、あいつは刺されて死んだわけじゃない。釣り糸で首を釣って自殺したと。」
「でもジェイさんにはジンムクを殺す動機がある。」
一同、首をかしげる。
ジェイは「殺しましたか?」と聞かれて「殺しませんでした、留置場には簡単に入れないから。」と答えたのだが、実際は誰か別の人物が留置場に入っていくのを見たからだったことは黙っていた。
ジェイ「実は、脅迫されているんです。」そう言って差し出した携帯電話には
「動画を強行犯係に送る」とメールが送られていたのだ。
父親から自立しようとするジュウォン
ジュウォンは父親と食事していた。そこへクォン・ヒョクも現れた。クォン・ヒョクがジェイの動画のことを次長に報告する。
これ以上余計なことをされたくない次長は、ジュウォンにソウル庁へ戻れと言うが、ジュウォンは従わない。
「もうマニャン派出所に出勤しましたし、命令には従いません。」
ジュウォンは何か吹っ切れたようだ。笑顔も出るし、以前よりも明るくなったようだ。
ト議員とイ代表の悪だくみ
ジェイの画像を送ったのがト議員だと知った、建設会社イ代表。
イ代表「あの映像はどこから入手したんですか?」
ト議員「私にも情報員くらいいるのよ」
イ代表「もしかしてト議員が殺したんですか?」
ト議員「私が自分の手を汚すはずないじゃないの」
見つからなかったユヨン
家じゅうの床を壊したドンシクだったが、結局見つかったのは指輪1個だけで、ユヨンの遺体は出てこなかった。
ジョンジェはジンムクが働いた現場を洗い出し、そこをすべて掘ってみたがやはり何も出てこなかった。
そんなとき、ジフンがあることを思い出した。
「ジョンジェ、あなたの母親(ト議員)が学校法人の理事長になったとき、カン・ジンムクが施設室で働いていたわよね。確か2000年だったっけ?」
ジョンジェ「それが、2000年じゃなくて98年だった。俺たちが高2の時だ。」
ジファ「その後は?」
ジソン「施設管理は管理人を雇って任せた。母さんはその後もあいつをこき使ってたけど。うちは2000年には壁や床を張り替えたりしなかったと思う。」
ちなみに、2000年はドンシクの妹ユヨンが失踪した年だ。
ドンシク、思いついたように「あそこは?ユヨンが失踪した日、俺たちがいたところ。」
ジソン「アジト。でも、あそこじゃないと思う。あの事件の後、すぐにお母さんが売ったんだ、縁起が悪いと言って。」
ドンシク「そんなに早く土地って売れるの?」
ジソン「当時は再開発ブームだったからね。」
ジソン「私有地には勝手に入れない」
ドンシク「誰に売ったの?」
ジソン「イ・チャンジン」
土地を取得したのは建設会社代表のイ・チャンジンだった。
土の中から出てきたものは
マニャン派出所全員で、イ代表の土地を掘り返す作業が続けられた。
みな必死でそれぞれシャベル持ち込みで掘る中、ジフンが叫んだ。
「ドンシクさん!ここに人が!」
ドンシクが駆け寄ってさらに掘ってみると、人の手が見えた。
人員を増員して大捜索を行った結果、他にも多数の遺体が出てきた。だが、20代の骨は発見されなかった。ユヨンはまだ見つからないのだ。
ドンシクの芝居説
ジュウォンはドンシクの家へ。
ジュウォン「ジンムクに釣り糸を誰が渡したのか、まだわかっていません。そのときに誰が警察署の防犯カメラを切ったのか。ジンムクを殺したのはあなたですか?あなたは芝居をしているんですか?」
ジュウォンはいまだにドンシクを疑っているのだった。だからまたマニャンに戻ってきたのだろうか。
ジンムクが死んでから、胃の中からユン・ミヘの死体検案書が出てきた。それを釣り糸と一緒に渡した人物がいるということだ。
施設の母のうわごと
母の施設を訪れたドンシク。ベッドの隣に座っていると、母がうわごとで何やらブツブツ言っている。どうやらドンシクに語りかけているようだ。
母「工事はやらないで。ボイラーはそのままにしておきなさい、ジンムク。」
驚いたドンシクは、すぐに自宅に戻り、地下室のボイラーの壁をハンマーで壊し始める。
ついにユヨン発見
ドンシクは狂ったように壁をハンマーで壊していた。すると、ついにユヨンの手を発見した。ユヨンが大学に入学したとき、ドンシクが入学祝いにプレゼントした指輪をしていた。
「ここにいるなんて知らなかった・・・」号泣するドンシク。
「お兄ちゃんが気付くのが遅れてごめんな」
そういいながら、素でで壁石を取り除いていくドンシクだった。
サンベ所長、マニャン精肉店へ
一方ジュウォンは、サンベ所長がマニャン精肉店へ入っていくのを目撃する。
ジェイ「どうしたんですか?」
サンベ「ジェイに聞きたいことがあって来たんだ。私は何度か釜山へ行ったことがあるんだ。ジェイはドジョウのようにうまく逃げるね。」
その場から離れようとするジェイの腕をサンベ所長がつかむ。
サンベ「車載カメラに撮られた日だが、お前が署に行った日だよ。私を見ただろ?」
署の前でジェイが人影を見たが、あれはサンベ所長だったのだ。ジェイは震えている。
ジェイ「所長、カン・ジンムクを所長が殺したの?」
突然ドアが開き、ムンジュ署の刑事が入ってくる。
「サンベ所長、あなたをカン・ジンムクの自殺教唆および自殺ほう助、殺人罪で緊急逮捕します。」
所長の逮捕を受けて、マニャン派出所と所長室が捜索された。
所長室からは釣り糸や死体検案書などの証拠物件が見つかったが、実はそれを置いたのはジュウォンだったのだ。