キムコーデを刺して自分も死のうとしたヨンジェ。大学の合格祝いパーティでのヨンジェは顔も薄汚れ、自暴自棄になり、かつての輝いてヨンジェとはかけ離れた様相になっていた。イェソの妹イェビンも万引きでストレス解消をしていた。子供たちが抱える心の闇が少しずつ明らかになってくる。
スイムの話を聞こうとしないソジン
ソジンはスイムを呼び出し、二度と自分の子供に近づかないよう警告する。スイムは、イェビンたちが万引きをしていることを打ち明けようとするが、取りつく島もなかった。
「もちろん、子供たちに電話もメールもしないでくれ」と言い放ってソジンは去っていった。困り果てるスイム。
チャ教授、キムコーデに指導を断られる
キムコーデに受験指導をお願いしたチャ教授だったが、指導を断ると秘書から電話があった。
理由を尋ねると「ソジュンやギジュンより可能性の高い生徒を選ばれた」との返答だった。
「この野郎!塾の講師ごときが生意気に!」と口汚くののしるチャ教授。そばでハラハラしながら聞いているスンヘ。チャ教授は再度自分が子供たちの教育をすると明言する。
スンヘの表情はみるみる暗くなっていくのだった。
カン教授のミスをカバーするファン教授
病院では患者の夫が暴れていた。どうやら、手術に対するクレームのようだった。話を真摯に聞くファン教授に、夫も患者である妻も納得した。その様子に助手たちも感銘を受けていた。
助手たちの間でファン教授の信頼が増していくのを知ったカン教授とイ教授は全く面白くない。
ファン教授は、最近カン教授が執刀した患者が後で問題になることを知り、彼らのMRIを見せてくれと下の者にお願いしたのだった。
スンヘ、スタディルームを壊す
夫のやり方に我慢ならないスンヘは、自分の不安や不満をスイムに打ち明ける。
スンヘ「子供たちがスタディルームに入っていくのを見るのは耐えられない。どうしたらいいかしら?」
スイムはしばし考えたあげく、口を開いた。
「まずはあなたにできることから始めたら?だって母親なんだから。私も、私にできることから始めてみるわ。」
スイムもある決心をしたようだ。
イェビンを諭すスイムだったが
その日の夜、スイムはまたイェビンたちが通う塾に向かった。そこで、イェビンがまた万引きをする現場を突き止め、コンビニから出てきたイェビンに「商品を返してお店に謝罪しよう」と諭した。
「これはちゃんとお金を払ったから」と万引きを認めようとしないイェビンの手をつかみ、スイムは無理やり店に入っていく。
するとコンビニの店員から信じられない言葉が。
「お代はいただきました。」
あっけにとられるスイム。イェビンはさっさと店を出ていった。
自分にできることって何だろう。スンヘはついに決心した。スタディルームを破壊することだ。
翌日、さっそく業者を呼んでスタディルームのリフォームが始まった。もちろん、チャ教授には内緒である。
そして彼女も、自分の怒りや不安を思い切りぶつけるべく、ハンマーで壁をぶち破るのだった。
何度も何度もハンマーを打ち下ろし、ついに向こうから外界の光が見えたとき、スンヘの表情にも明かりが灯ったようだった。なんとも言えない、悩みが吹っきれたような明るい表情だった。
おそらくはこの時が、彼女の人生の未来への分岐点だったように思う。自分で自分の未来を切り開いていく分岐点だ。
まっとうな意見を教師にぶつけるキム・ヘナ
シンア高では、授業をネットで頻繁に行う教師に対し、キム・ヘナが「手抜きではないか」と意見を言っていた。怒りだす教師。
他の生徒はヘナの意見をまともだと思っている。ヘナに対抗するのがイェソだ。二人は成績で争っており、生意気なイェソは生徒からも疎まれる存在であった。
実はヘナの家庭は貧しく、母親は病気で入院中だ。そんな優しく正しいヘナに、スイムの息子ウジュは次第に心をひかれていった。
母親を心配するソジュンとギジュン
スンヘは息子たちを夕飯へ誘い、スタディルームをなくしたことを話す。喜ぶかと思いきや、子供たちは困った表情を浮かべた。
「そんなことしたら、母さんに八つ当たりするから心配だよ。」
優しい息子たちは、親が思っているよりずっと大人のようだ。
スンヘは息子たちに「私のことを心配するより、お父さんにいやならいやと言ってほしい」と言う。息子たちは母の見方をする決意を固めた。
そのころ、帰宅したチャ教授は「子供たちと外食します」というメモとともに、食事が作ってあるのを見た。
「カニの醤油づけを作ってあります」
この真ん中にデンと置いてあるのがカニの醤油漬けらしい。食べたことがない。どんなものだろう。それにしても一人で食べるにはなんと豪華な夕食だろう。私にも作ってほしい。
メモには続きがあった。
「スタディルームを模様替えしたわ」
チャ教授はスタディルームへ向かう。真っ暗だったはずの部屋は、大きな窓が配置され、外から光が入るようになっていた。
怒りのあまり雄たけびをあげるチャ教授。
ヘナ、ウジュ、イェソの関係は
学校帰り、ヘナが落としたマスコットを拾ってあげるウジュ。それをからかう男子生徒。それらの様子を車の中からじっと見つめるイェソ。
イェソはウジュのことが前から気になっていたのだ。そんなウジュが自分のライバルヘナに気があるなんて、そんなこと許されない。イェソは心の中でそう思っていた。
そんなイェソの気持ちに気づき、さっそく秘書はキムコーデに報告する。キムコーデはヘナの調査を開始するよう秘書に指示した。
「ヘナはライバル。勝敗のカギを握っているのはヘナだわ。」
帰宅したスンヘ、ソジュン、ギジュンが見たもの
意を決して帰宅したスンヘとソジュン、ギジュン。さぞや父親が怒っているだろうと思いきや、チャ教授は一人で静かに夕飯を食べているところだった。
子供たちが部屋に戻ると、チャ教授はスンヘに「ハサミを持ってこい」と言う。不思議に思ったスンヘだったが、チャ教授にハサミを渡す。
チャ「家長を信頼していないのならば、信頼させるしかない。カードを出せ。」
スンヘからカードをもぎ取ったチャ教授は、カードにハサミを入れながらこう言った。
「今まで君の口座に振り込まれていた生活費は、私が実費を現金給付する。ひと月に4回、金が底を尽きたら家計簿を見せろ。」
チャはさらに続ける。
「スタディルームは3日以内に元に戻せ。」
スンヘや子供たちの言葉を聞くこともなく、「私はやり方を変えない」と言い、チャ教授は部屋を出ていった。スンヘとソジュン、ギジュンは何も言えず呆然と立ち尽くすしかなかった。